2023-09-30

MSC GRANDIOSA ジェノヴァ〜マルセイユ〜バルセロナ〜チェニス〜シチリア〜ナポリ〜ジェノヴァ✈︎オランダ・スキポール空港発着子連れクルーズ旅①

MSC GRANDIOSA(グランディオーサ)のクルーズ船7泊8日の記録です。

飛行機遅延などのリスクを回避するために前日に乗船地のジェノヴァへ。この日の飛行機も1時間ほど遅延となり、やはり前入りをして良かったと思いました。

ジェノヴァまではオランダ・スキポール空港からは2時間ほど。ジェノヴァの空港から街中まではバスで30分ほどでした。

ホテルに荷物を置いて街歩き。やや治安の悪さを感じるので注意して歩きます。

ヴェッキオ港・旧港まで行くと少し明るい雰囲気に。

この日の夕食はスーパーやテイクアウトで調達。

翌朝はヴェッキオ港・旧港にあるヨーロッパ最大級の水族館へ。

街歩きをしながらランチのお店へ。

ホテルの近くで過去にミシュランの星がついたレストランAl Velieroを見つけ、ふらりと訪れたところ、過去に日本の著名人が訪問したことを教えてくれました。味やサービスが素晴らしいうえ、肩肘を張らなくてもいい庶民的な雰囲気と価格で、楽しいランチとなりました。

昼食後は荷物をまとめて、いよいよ船乗り場へ。ジェノヴァの中心地からは、荷物を持って小さな子どもを連れて歩くと30分ほどかかります。バスもあるようなので、時間が合えば検討してみてください。

船乗り場はgooglemapでも示されているのですが、埠頭の両側にMSCの同じ形の船が2隻泊まっていて、どちらに乗るかは近くに行くまでわからず、私たちは一度、別の船の入り口へ行って引き返しました。二隻間の移動が近いようでなかなか遠く、乗り込むまでにかなり疲れてしまいました。

ターミナルの受付で大きな荷物を預け、ようやく乗船。ターミナルから船までも結構歩きましたが、豪華な船内を見て、疲れは吹き飛びました。船内を興奮気味に探検しながらお部屋へ。預けた荷物はもうお部屋に入れてもらってありました。
荷解きをして、夕飯の時間変更へ。事前に早めの時間で予約していたにもかかわらず、21時台にされていたのでした。こちらのミスではないのに、待たされたり、あまり感じの良い対応ではなかったですが、変更できたので良しとしましょう。

クルーズ中のブッフェ以外のコース料理は、時間だけでなく、席も固定されているのですが、時間変更や席変更の相談について、事前にクルーズ船のYoutuber・ノマドエリさんの番組を見て夫婦で予習をしていたので、スムーズに対応できました。有益な情報をありがとうございました!周りでクルーズに乗られた方も皆さんご覧になっていました。

初日の夕食。好みのものが多く、クルーズ全日を振り返っても当たりが多いディナーとなりました。


初日のディナーメニュー(拡大できます)。

2023-09-29

オランダ・アムステルフェーン子連れ駐在家族生活〜食料品・スーパー・マーケット・食文化

スーパーや食料品店などの表記はすべてオランダ語です。だいたい見れば何かわかりますが、調理済みのものなどはGoogle翻訳などを使って調べれば何を使っているのかわかって安心して購入できます。「E200」などのE番号はEU圏の食品添加物の管理番号なので、気をつけられている方や小さな子ども向けのものは、E番号の有無や数をチェックしてみてください。

日々の買い物で格闘するうちに、食事系のオランダ語は自然と身に付いてくるように思います。また、各スーパーのサイトをで開いて翻訳機能をオンにすれば、商品が日本語で閲覧可能なので、新しい商品に挑戦したいときや商品比較などをしたいときにおすすめです。

野菜(groente)は小ネギ、ニラ、小松菜、青梗菜などは手に入れるのが難しいですが、日本と品種は違っても、長ネギ、タマネギ、キャベツ、ニンジン、ジャガイモ、ナス、パプリカ、インゲン、モヤシ、白菜、レタス、ホウレンソウ、トマト、キュウリ、ズッキーニ、マッシュルーム、椎茸など大体のものは小さなスーパーでも手に入ります。春先にはホワイトアスパラガスがずいぶん手頃に手に入るのは、オランダで暮らす特権です。

オランダのスーパーでありがたいのは、カット野菜じゃがいもの種類がかなり豊富で、我が家は大いに活用しています。食事の準備が簡単になったほか、1日に食べられる野菜の種類が増えた気がしています。子どもの食事もカット野菜をハサミなどでさらに刻めば、とても簡単に準備できます。

フルーツ(fruit)は日本以上に種類が充実し、お手頃なものが多い印象です。イチゴ、バナナ、みかん、オレンジ、りんご(ジョナゴールドもあります)、ブドウ、キウイ、モモなどはもちろん、パイナップル、洋梨、マンゴーはかなり値ごろに買えます。

肉(vlees)は牛(runder、子牛はkalfs)、豚(vorkens)、とり(kip)、羊(lam)のさまざまな部位、下味つき、ひき肉がずらりと並びます。ハムやベーコン、ウインナーの種類も豊富です。生ハムやパテ、生食用のタルタルも置いてあります。ハンバーグ(ハンバーガー用で薄いものが多いです)、schnitzel(カツレツ)、slavink(ひき肉を薄切り肉やベーコンで巻いたもの)、boomstammetjes(ひき肉にチーズとパン粉をまぶしたもの)、スペアリブ、cordon bleu(鶏肉や豚肉などにチーズやベーコンを挟んだもの)など、調理済みの商品も充実していて、味付けは割と日本人好みで、個人的にはおすすめです。

ただ、日本のスーパーにある薄切り肉は置いてありませんので、肉屋などで購入します。thinly sliced porkと言えば肩肉(shoulder)かバラ肉(velly)か聞かれますのでお好みで。

肉屋で購入した薄切り肉

1cmくらいの厚さの豚バラ肉(speklap)や小さめにカットしたぶつ切り肉のようなものを置いてあるスーパーもあるので、炒め物はそちらで代用も可能です。

魚(vis)はサーモン(zalmfilet)、マグロ(tonijn)やタラ(Kabeljauwhaasje)などの白身魚の切り身が売っています。生食に関しては、オランダ名物・ハーリング(ニシンの塩漬け)やスモークサーモンカニかまぼこ(surimi sticks)、エビ(garnalen)、ザリガニ(rivierkreeftjes)はスーパーでも簡単に手に入るほか、魚屋に行けば、マグロ、サーモンなどの刺身、うなぎの燻製(paling)も手に入ります。肉と同様に、フライや調理済みのものも一定数置いてあります。

中央:ハーリング、右下:パーリング

スーパーでも魚屋でも見かけるサバの燻製ニシンの燻製は、日本の干物のような感じで美味しく食べられます。夏の終わりからはムール貝も出始めます。缶詰もあり、ツナ、サバ、アンチョビ、ニシンなどは、水煮からオリーブオイル、トマトなどの味付けが並んでいます。魚は、冷凍コーナーのものは少し安めに買えるので、そちらもチェックを。

小さい店舗でもベジタリアン、ビーガン、ハラルのコーナーが確実にあり、木綿豆腐厚揚げ風、インドネシアの大豆発酵食品tempehも入手可能です。代替肉もたくさんあります。見た目ではわからないものも多いので、成分をよく見て買ってください。

そして、コーナー以外にも、調味料からパスタまで、どんな商品にもビーガン、ビオbio(biologique)が一種類は置いてあるのも特徴です。探すのが難しいのは、日本の無添加のような商品です。砂糖不使用はパッケージに記載があるものが多いですが、ラベルの後ろを見て、E番号がないものを選ぶなどするしかないです。

惣菜や調理済みの食事は、寿司が多くのスーパーで買えるほか、ピザはチルド冷凍生地のみなど、駐在中に食べ切れないほどの種類が並んでいます。チルドコーナーは、オランダ風マッシュポテトスタンポットパスタはもちろんですが、インドネシア料理のBAMI、NASI、インドカレー、タイ料理などエスニック系の面積が広めです。このほか、サラダ、サンドウィッチ、オリーブやチーズなどのおつまみなどがあります。日本のスーパーやコンビニと比べると食べたいものに出会いにくいですが、個人的におすすめなのはラザニアキッシュとスープOma'sシリーズです。

オランダはチルド、缶詰、レトルト、カップスープの素、とスープの棚も充実しています。特にオランダ名物、冬場に登場するえんどう豆のエルテンスープErwtensoepは想像以上に美味しいです。カップスープはマスタードやアスパラがおすすめです。

オランダはインドネシアを長く植民地としていたので、インドネシア料理を中心にアジア系の食材も日本以上に種類が多く、手に入りやすいです。BAMI(インドネシア風焼きそば)、NASI(インドネシア風チャーハン)はオランダでも浸透しているようで、専用の調味料やカット野菜もあるほか、肉屋や魚屋の惣菜コーナーではオランダ風にアレンジされたBAMIやNASIがどこの店にも置いてあります。ガイドブックなどでは触れられていませんが、本場のインドネシア風とは異なる味付けで、どこでも見かけるという点で、一つのオランダ料理なんだと思います。このほか、ベトナム風焼き春巻きloempia、肉まんBapaoなどもあります。

パン(brood)は店で焼き上げたもの、工場で作られた袋入りのもの、自宅のオーブンで焼くもの(常温・冷蔵・冷凍)と、売り方も含めかなりの数が並んでいます。しかし、種類は食パン、フランスパン、丸パン、クロワッサン、ブリオッシュくらいで、使っている小麦の種類や形、大きさが違うものがたくさん並んでいるという印象です。惣菜、おやつ系は、ウインナーやハム、チーズ、チョコやレーズン入りのクロワッサンなど。パンコーナーのそばのケーキコーナーには、ドーナツ、マフィンにアップルタルトなども並んでいます。パン屋さんも同様な感じです。

オランダ語の先生からは、地元の方は、朝食に茶色の食パンBruinbrood、昼食にレーズン入り丸パンrozijnenbolをよく食べると聞きました。レーズン入り丸パンにはチーズを挟むそうです。

白い食パンや丸パンは割と食べやすいですが、オランダの小麦は中力粉が主流で、日本の薄力粉や強力粉が手に入りずらいこともあって、パサパサして、すぐに固くなってしまいます。

いろいろと食べた結果、我が家はAlbert Heijn XLなどで買える冷凍のフランス産picardのクロワッサンをよく食べています。

乳製品(Zuivel)は、日本より種類豊富で値段も抑えめです。牛乳だけでも大きく4つ。全脂肪volle melk、半脂肪Halfvolle melk、無脂肪Magere、酸味の効いたバターミルクKarneがあります。ラクトフリーもあります。冷蔵コーナーだけでなく、常温コーナーにも牛乳はあり、常温にはコーヒー用ミルクなどもあります。

ヨーグルトは、無糖のシンプルなもので3種。全脂肪volle melk、半脂肪Halfvolle melk、無脂肪Magereがあります。ギリシャヨーグルト、アイスランドのskyr、ドイツ系のkwark、ヤギのヨーグルトもあります。砂糖やバニラ、フルーツ入りなども幅広く置いてあります。子ども向けの小さなものもあります。

チーズ(Kaas)も、ショーケースを見るとこれまたびっくりします。売り場のほとんどを占めるハード系のチーズでも、大きさ、乳脂肪分、熟成度など多種多様です。乳脂肪分は+30、+40などで確認できます。熟成度はOudeは熟成が長く、Jongが熟成が短いです。オランダ語の先生によると、クセがなく食べやすいのは、乳脂肪分が低く、熟成が短いものだそうです。大きさでは、自分で削って使うもの、スライスされたもの、ブロック型に切ってあるもの、細かく刻まれたものがあります。さらに、クミンやマスタードなどのスパイス入りもあります。ブランドもいくつかあり、王室御用達のBeemsterなども売っています。ハード系以外にも、モッツァレラ、カマンベール、クリーム、カッテージ、リコッタ、なども数種類ずつ置いてあります。

バター(boter)は、スーパーのプライベートブランドのものなら、有塩gezouten・無塩ongezoutenともに2ユーロ以下で買えます。フランス産のLe Gall 、デンマーク産Lurpakもスーパーで割引で買うこともできます。マーガリンやビーガンのバターなどもあるので、買う前に成分を確認して買った方がいいと思います。


豆乳(Sojadrink)も種類豊富です。無調整はないですが、プレーンから、砂糖が入ったもの、フレーバーありのもの、コーヒー専用のもの、乳幼児向けのものまであります。冷蔵と常温も選べます。ヨーグルトもあります。

変わり種は、オランダの人気デザートVla。バニラやチョコレートなどさまざまな種類があります。味わいはさっぱり目のカスタードといったところです。

たまご(Eieren)は、スーパーのものは日本のようにサルモネラ菌処理がされておらず、生食では食べられません。処理をしていないので、たまごコーナーに行くと少しにおいますし、たまごにはフンや羽がついたまま売られています。慣れるまでは少しびっくりすると思います。日本食スーパーに行くとサルモネラ菌処理をした卵が売っていますが高額です。

調味料は、ほとんどのスーパーにキッコーマンの醤油が置いてあります。マヨネーズは、シンプルなものから、トリュフ入り(おすすめ!)、低脂肪など、食べきれないくらいの種類があります。ケチャップも、シンプルなものから、カレー入りなどさまざまです。中華コーナーにオイスターソースはありますが、日本と同じような味わいのソースはありません。ドレッシングもほとんど置いていないです。

油はオリーブオイルはもちろん、サラダ油、ごま油、米油もおいてあります。

酢は米酢や黒酢はありませんが、バルサミコ酢やリンゴ酢はあります。

塩胡椒、ハーブ系もずらりと並ぶコーナーがあります。

砂糖もグラニュー糖、粉砂糖、角砂糖、きび砂糖はあります。三温糖、てんさい系は見かけないので、普段から使っている場合は日本からの持参がおすすめです。

コーヒーはDouwe Egberts、紅茶Pickwickなど、オランダ発のブランドを中心に種類豊富です。illyやSegafredo、Lavazza、Lipton、Twiningsなどは小さいスーパーでも並んでいます。ただし、コーヒーは日本のようなコップの上に置いてドリップできるドリップコーヒーの簡易パックは売っていません。オランダに限らず、ヨーロッパではこのドリップコーヒーの簡易パックは見かけず、ネスプレッソが主流です。そのため、ネスプレッソのカプセルも公式のものでなく、スーパーのプライベートブランドなどが豊富にあり、日本に比べて手ごろに手に入ります。もちろん、豆やインスタントも売っています。

インスタント麺やカップ麺は、日系はnissinの出前一丁シリーズ、焼きそばシリーズが多くのスーパーに置いてあります。韓国系は辛ラーメンシリーズ、激辛焼きそばBuldakシリーズがあります。その他、パスタ系、フォーなどアジア系もあります。日本製ではないですが、乾麺のラーメンやうどんもどこでも購入でき、一部店舗にはソフト麺もあります。

レトルトコーナーはスープのみで、日本にあるようなカレー、シチュー、中華やどんぶりの素などは売っていません。

瓶詰め、缶詰は種類豊富で、魚やコーン、トマト、パスタソース、豆類、オリーブ、フルーツ系のほかジャムやピーナッツバターなど時短料理に使えるものも多数あります。

冷凍コーナーDiepvriesには、フライドポテト、チキンナゲット、魚フライ、春巻き、ウインナーのようなFrikandel、オランダ版コロッケKroket、ブロッコリー、カリフラワー、インゲン、枝豆、コーンなどのミックス野菜、フルーツ、ピザ、パスタ、パエリヤ、アイス、餃子の皮、春巻きの皮などが並んでいます。肉まんBAPAO(チルドコーナーにもあります)は小腹が空いた時におすすめです。便利なのは、ほうれん草をみじん切りにして小さなキューブにしたもの。手抜きをしたいときにレトルトスープや冷凍ピザなどに追加すると、濃いめの味も和らぐ上、野菜不足も解消できるので、よく使っています。

離乳食は瓶詰めと冷凍があり、低年齢向けのお菓子は日本と比べると少ないですが、コーンスナック、ライスクラッカー、砂糖なしや少なめのクッキー、砂糖なしのグミなどがあります。

オランダの食文化の概要は、こちらのサイトが写真もあってわかりやすいです。

オランダのスーパー

オランダでシェア1位のスーパー。Amstelveenの至るところに店舗があります。アプリをダウンロードするとスマホを使ってセルフスキャンで買い物が可能なほか、購入履歴に反映した商品の割引を週替わりで利用できます。ネット通販も対応。

  • その他のスーパー

JumboはAlbert Heijnとよく似た感じです。Vomar Voordeelmarkt、DirkはAlbert Heijnと同じ商品が少し安く買えたり、Albert HeijnやJumboにはない商品もあるので気分転換になります。Lidlはドイツ系のスーパーなので、扱っている商品はその他のスーパーと大きく違います。

  • 日本食材が買える店
日本のスーパーの比べたら種類は少なく、高額ですが、一通りのものはそろえられるので、有り難い存在です。無添加系のものは少ないので、どうしても継続して使いたいものは引越しの荷物に入れたり、一時帰国時などに購入してきましょう。

  • 日本のお弁当(宅配):一つ15ユーロ前後
Hinaichi Bento:見た目も美しく、女性の集まりでよくいただきます。
Flying Fish Nakamura:美味しい魚メニューが嬉しいです。
buntaのお弁当:日替わりからカツ丼、カレー、鰻丼などあります。
ik BENTO:不定期販売。

  • 日本のケーキ
Atelier Nico:お誕生日などに。

金曜のマーケット
毎週金曜日にStadshartの広場で野菜、肉、魚、惣菜、パン、スイーツ、ナッツ、衣類、日用雑貨などの店が並びます。薄切り肉、刺身、切り身、エノキなど、和食に使いやすい食材もあり、日本の方をよく見かけます。8時ごろから16時ごろまで。朝一番で向かうのがおすすめ。正午前後は人気店は混み合い、15時を過ぎると店じまいを始めるところも。
※火曜日にはStadshartの広場で5軒ほど店が出る、オーガニックマーケットもあります。

Amstelveen近郊のマーケット
このほか、日曜にボス公園、アムステル公園などで開催されているpuremarktはステージなどもあり、お散歩がてらに立ち寄るのにおすすめです。

オランダ・アムステルフェーン子連れ駐在家族生活〜出国から到着後の流れ

2022年から夫の海外転勤に帯同して、幼児とともにオランダのアムステルダムの隣町、アムステルフェーンAmstelveenで暮らしています。旅行とはやっぱり違う、子連れの海外暮らしについての記録です。

キューケンホフ公園Keukenhof

我が家は駐在員として滞在しているので、同じ日本人でも個人で事業や店をなさっている方や、現地採用の方と比べれば、引越しや一時帰国の補助、保険など、夫の会社からの補助は手厚く、ぬるま湯に浸かっていると思うこともあります。

そして駐在員と一口に言っても、単身か、家族連れかなどでも大きく違うと思います。そもそも元のお給料が違う上、駐在員は会社の福利厚生の内容で生活は大きく異なります。住居手当(全額補助、一部補助、上限ありなど)、車(貸与、貸与なし、ガソリンの会社負担の有無)、保険内容、学校の補助(何歳から手当が出るか、日本人学校のみ対象か、インターナショナルスクールも対象か)、日本の書籍や食料品を発注できるサービス(日販IPSなど)を利用できるかなど、あげたらキリがありません。

オランダでは、駐在員の多くの方は地元の方と税金制度が異なっているので、国からの手当の内容が違う分、会社が手当をしてくれていると考えるとわかりやすいかと思います。Amstelveenは日本人の方が多く暮らされているので、日本人コミュニティはありますが、同じ日本人でも駐在員ではない移住、現地採用、国際結婚の方などの制度とは違うので、その点はお互いに配慮が必要かと思います。例えば、駐在員は入っている保険が異なる場合が多いので、医療費は保険で全額返金される(無料になる)ということが多いですが、駐在員でない方は、保険が異なるのでもちろん自己負担があります。

また我が家は夫の会社の規則で家族は基本的には就労できません。そのために家族は夫の会社から生活費をいただいています。ビザ自体は就労可能で、家族も就労が可能な会社もあるようです(勝手に働くとトラブルになるので、必ず確認が必要です)。ですが、本音を言えば、手当の厚さと実際に現地で働いた諸々を天秤にかけると...という現実もあります。もちろん私の語学力不足も否めません。

何より「数年後に日本に帰る、他国に異動する」ことが決まっているので、かりそめの生活です。

そして、単身、子どもの有無など家族の形によって悩みも違うでしょうし、別の国から引っ越して駐在が続いている方の悩みともまた違うかもしれません。

それでも日本とは異なる環境での生活、子育ては難易度は高めなので、経験したことを書くことで、これから同じような生活をする方のお役に立てればと思います。